がん治療

がん治療

院長よりご挨拶
溝口 徹

溝口 徹(みぞぐち・とおる)
がん治療において、その過程で失われる体力をどのように回復させるか、またどのように低下を防ぐのか。これらは大きな問題点であるにも関わらず、現在の治療ではなかなか考えられていないことです。
意外に、体力的なことをしっかりと補うことにより、免疫が下がらずにいられ、風邪をひきにくく元気でいる時間が長い、ということがあります。
体力を落とさないということを治療目標に取り入れるだけでも、得られることがあるのです。

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先日の診療から・・・
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患者さんのお名前をお呼びしてから診察室へ来ていただくまで時間がかかるとき、それは患者さんが起立動作や歩行などの日常の動作すら思うようにできない状態になっていることが多くあります。

先日の診察でもそうでした。
電子カルテの予備メモを見ると、ガンの患者さんであることは分っていました。
家族といっしょに入室された男性の患者さんは、見た目の印象はお元気そうでしたが、持参した検査データはひどいものでした。

アルブミン 1.6g/dl

患者さんは、手術ができない状態だったので化学療法を受けていらっしゃいました。大きな病院なので、主治医から新薬の治験を勧められて用いていました。
その結果、腫瘍が少しだけ小さくなったそうです。
そして検査データが上記です。

見たところ元気そうでいらっしゃるのにこの検査データということは、最近の短期間に急激に栄養状態が悪化しているということを示します。
患者さんも、急に平地を歩くのも辛くなってしまったことに自分でも驚いているとお話されていました。

主治医からは、急激な全身状態の悪化があるためこれ以上の新薬を継続するかどうかは、自分で決めてくれと言われたそうです。
化学療法を継続するべきかどうかも相談されたので、今の状態では効果よりも全身状態の更なる悪化だけが予想されるので避けた方が良いと思うことを伝えました。

がん細胞だけでなく正常細胞にも多大なダメージを与えながら20%の縮小があったことで治験の報告には、「効果あり」と書かれていることでしょう。
そしてその結果として日常生活もできないほどの状態にしているのが現実なのです。

栄養アプローチの効果が得られてきたら、キッと患者さんは意欲もともなって向上してくることを実感いただけると思います。




| がんの治療 | 21:50 | comments(0) | trackbacks(0) |


朝日新聞の”どくしょ応援団”でとりあげてもらいました
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こちらのブログでは、大変お久しぶりになってしまいました。
クリニックが移転して、点滴の場所を広くすることができたのですがエアコンの調整が思うように行かず、点滴をしている患者様には不便をおかけしています。今はビル管理会社と交渉してエアコンの調整をお願いしているところです。

さて昨年に出版した「がんになったら肉を食べなさい」(PHPサイセンス・ワールド新書)が、昨年12月25日の朝日新聞で取り上げられていました。これも実はもと患者さんから教えてもらったのですが・・・。

取り上げてくれたのは、早稲田大学教授の池田清彦先生でした。
僕の本以外には、「感染症と文明 共生への道」(岩波新書)と「腸!いい話 病気にならない腸の鍛え方」(朝日新書)の2冊を取り上げています。
池田先生は、”病気から文明を考える”というタイトルをつけて自分の本を含めた3冊を取り上げポイントを解説してくれています。

「感染症と文明 共生への道」では、人類が農耕を始めて、定住と人口増加が起こったために感染症が大きな問題になったのだから、感染症を根絶することはできない。すなわち人類は感染症と共生せざるをえない・・・ということが書かれていて、自分の「がんになったら肉を食べなさい」で紹介しているがんとの共生に通じると評してくれています。

いまや日本人の2人に1人がガンにかかり、3人に1人がガンで亡くなるという時代になっています。
これもある意味、私たちの生活環境を含めた文明の結果であるといえるものかもしれません。
そしてこれほどの頻度でかかる病気を根絶させようとすること自体に疑問を感じてしまいます。

医療の進歩で早期のガンについては根治するこが可能になってきました。
そしてどのようなステージでがんが発見されたとしても、自分の食事を含めた生活環境を見直し、その後の環境を自分にとって本当に良好なものに変えるきっかけにしなくてはならないのです。

がん治療の目標は、
理想としては、がんの根治
そして先ず現実的な目標として、がんがあっても日常生活を支障なくおくり天寿を全うすること

というように治療目標にもステージを作っておかなければ、いたずらに身体をただ痛めつける治療に専念することになりかねないのです。
| - | 23:10 | comments(0) | trackbacks(0) |


クリニックが移転します
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いつもクリニックのご利用をありがとうございます。
かねてから改善したいと思っていたのが、点滴スペースの改善でした。

今のクリニックでは、がんの患者さんで体調が悪い方々にも、騒々しい待合室と同じスペースで点滴をお願いしていました。
新しいクリニックでは、点滴のスペースを一番眺めが良くて静かな場所に作ることが出来ました。
また男女別のトイレなので点滴中でもトイレが利用しやすくなると思います。

新しいクリニックは、今のクリニックから歩いて5分ほどの所です。
新宿通り沿いで、点滴スペースからは天気がよいと新宿御苑の木々を見ることが出来ます。
少しでもくつろいだ雰囲気で点滴の時間を過ごして頂ければと思います。

さて、がんのときの食事については広く知られているゲルソン療法や玄米菜食などを始め、いろいろな方法があります。
先日も受診された患者さんの検査データは、毎月毎月低タンパクが進行しコレステロールも下がり貧血も進行していました。

もちろん自覚症状も疲労感が強くなり、外出する意欲もなくなり、食べるものも好きなお肉を控え玄米と野菜だけ・・・・そんな状況をみて疑問をもったご家族が新宿を捜して来院してくれました。

いままで信じて行ってきた食事をいきなり変更することには抵抗があります。
検査データに基づいて必要な栄養素をお伝えし、大豆タンパクにアミノ酸組成を変更して肉のようにしたプロテインを摂取していただくことにしました。

少しずつ食事からのタンパク質の摂取も無理の無いように増やすようにお願いしました。
がんの治療は、まず患者さんの全身状態を整えることです。

そのことが、効果の可能性がある様々な侵襲的な治療をしっかりと全うできる状況をつくることになります。
そしてなにより、患者さん自身が元気になり意欲が向上することを実感することです。

朝晩は少し寒くなっていますが、日中は素晴らし秋空とすがすがしい風を感じることが出来るこの頃です。
がんの治療中の患者さんにも、そんな感覚を感じていただけたらと思います。
| ひとりごと | 09:55 | comments(0) | trackbacks(0) |


『がんになったら肉を食べなさい』発売のお知らせ
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2011年7月16日発売:がんになったら肉を食べなさい(PHPサイエンス・ワールド新書)がんになったら肉を食べなさい
がんに勝つ栄養の科学

(PHPサイエンス・ワールド新書)


ようやくがんと栄養の本ができあがりました。
今回の出版社は、PHP出版の科学系を扱っているサイエンス新書というところからです。

この本は、出版までかなり苦労したので出来上がったときの思いもひとしおです。
先日10日行われた講演会で、出版社から無理をいって500冊一般発売前に購入させてもらい、講演会へ参加いただいた皆さんへ買っていただくことができました。
一般書店では、17日から発売されると聞いています。

この本で、がんやがん細胞がいったいどんなものであるのかを理解していただきたいです。
ある意味、必死にみずからの存在を継続させようとするメカニズムに、驚きや新鮮な感覚があるのではないかとおもいます。
そして一方では、がんやがん細胞が生じたときの身体の反応の凄さにも、同様に驚きや新鮮さを感じていただけるものと思います。どんな抗がん剤よりも強力にがんとがん細胞を攻撃し、正常細胞には全く害をあたえない、人間の免疫については畏敬の念を感じてしまうほどです。

ただその強力ながんへの免疫を充分に発揮させるためには、そのために最適な栄養状態が必要であるということです。
そして一度くるってしまった場合では、通常の食事からの栄養素の補給では免疫機能を発揮させる状態にするのは困難であるのです。

今回の本では数人の患者さんの経過を紹介させていただきました。
その中のお一人の患者さんには、まっさきにこの本をプレゼントさせていただきました。
自分と、その患者さんにしか分からないメッセージを書いて、協力してもらった感謝の気持ちと、この先も一緒に戦ってきましょうね。。。という気持ちを込めました。

一人でも多くのがんで苦しまれている方へ、家族ががんになってしまった方へ、がんやその時の身体の変化などに興味がある方へお読みいただけると幸いです。
| ひとりごと | 21:37 | comments(5) | trackbacks(0) |


がんの本出版と講演会のお知らせ
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大変ご無沙汰しております。
今回の本は難産でした。。。。

がんの病態についてのメカニズムをできるだけ詳しく書きたかったのですが、そのような内容の場合には出版社は難色を示します。
今回は、PHP出版のサイエンス新書という、科学系の内容に特化した新書シリーズで取り上げてもらえることになったのです。

抗がん剤の効果や副作用がなぜでるのか?
がん治療の効果判定はどのような基準なのか?

がんの発生と増殖・転移などのはどうして起こるのか?
がんに対して、身体はどのように抵抗し闘っているのか?

私たちは、どのようにして身体が持っているがんへの抵抗力をサポートすることができるのか?
がんの治療は、何を目標にもっておくことが大切なのか?

そんな内容です。

その本は、7月10日のうつ〜がんの栄養療法の無料講演会で先行販売することができるようになりました。
限定500冊です。
一般販売は、その1週間後ぐらいからだそうです。

いつもいつも思うことですが、人間の身体は本当に素晴らしい。
数百万年、過酷な地球の環境で生き延びてきた人類には、とてつもない可能性が仕組まれているのです。
どんな病気を治すときにでも、その能力を生かさないともったいないです。

今回の本では、そんなことをお伝えできればと思っています。
| クリニックからのお知らせ | 17:48 | comments(0) | trackbacks(0) |


ビタミンDとがん
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またまたご無沙汰になりました。
がんの本は、やっと書き上げ現在は出版社でチェックを受けているところです。
7月10日の栄養療法の講演会に間に合わないことがわかり、とても残念です。
7月14日頃が発売予定日だそうです。

さて、本日は京都で行なわれていた日本抗加齢医学会総会で、免疫とビタミンDについて講演をしてきました。
その講演の資料では、免疫との関係をつたえるために、ビタミンDとがんの関係についても触れました。

血中のビタミンD濃度が低い場合には、高い人たちと比較して、大腸がんや乳がんの発症が2倍になる。
がんを患っている方々では、血中のビタミンD濃度が高いほどお亡くなりになる率が低い。

このようなこれまで分かっているビタミンDとがんの関係についてを紹介しました。
また、なぜビタミンDががんに対して効果があるのか・・

この点については、ビタミンDが持つ人の身体の中での機能から説明することができます。
ビタミンDは、正常でも人の遺伝子の約3%を制御していると考えられています。
その働きの多くは、細胞の分化や増殖の調整です。
この作用は、すなわち正常細胞が正常な細胞分裂を継続できるための機能であり、がん細胞が異常な増殖をしないように直接抑制する作用になります。
またビタミンDは、抗菌ペプチドを誘導しあらゆるウイルスや細菌などから感染に対して抵抗力を増す作用を有しています。
がんの患者さんでは、ちょっとした風邪などの感染症がきっかけでがん細胞の活動性が亢進したり、発熱などによって急に体力が衰えてしまったりします。

このように多面的な作用によってビタミンDはがんというよりも、がんを持つ人の身体全体に対して効果的な作用を発揮してくれるのでしょう。

| がん一般 | 00:27 | comments(0) | trackbacks(0) |


がんと栄養の本がいよいよです
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2ヶ月ぶりのこちらのブログへの投稿になってしまいました。

それだけではないのですが、がんの本の執筆の期限が迫り、資料を集めているとどんどんと書きたい内容がふえてしまい……という言い訳です。

さてこれからカナダの学会へ向かいますが、今年もがんの治療についての演題があります。
また本で紹介したくなったらどうしよう……と心配しています。

ちょっとフライングですが、本の内容を少しだけご紹介します。

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▼ がんになったら糖を控えて肉を食え

がん細胞は、分裂を繰り返し増殖し転移するために必要なエネルギー源を血液中のブドウ糖から得ています。
がん細胞のブドウ糖消費量は正常細胞の約6倍と言われ、がんが身体に存在すると、まさに大量のブドウ糖が血液中から消費されてしまうことになります。そのため多くのがんでは、時に低血糖発作を起すことになるほどです。

このことは、糖尿病の患者さんではある種のがんの発症率が糖尿病でない場合よりも高くなる理由のひとつとなります。
つまりがんはブドウ糖が大好きで、血液中にブドウ糖があふれていると、生き生きと活動性が亢進し仲間を増やす作業を刺激することになるのです。
がんを早期に発見することができる検査にPETという方法があります。これは特殊な操作で変化したブドウ糖に似た構造を持つ物質を点滴で注入し、その物質をブドウ糖と間違えて取り込んだ小さながんを見つける画像診断法です。

がんが存在すると、身体の組織から血液中へ大量のブドウ糖が供給されるように身体が変化させられてしまいます。
正常の状態では、血糖値が低くなってくると肝臓を中心として糖新生という機能が働きます。
ところががんがあると、肝臓での糖新生が常にフル回転となり、血液中のブドウ糖濃度である血糖値が低くなくても肝臓からの血液中へブドウ糖が供給し続けられてしまうのです。肝臓における糖新生の材料は、糖原性アミノ酸です。これは主に筋肉に多く含まれるため、がんが存在するとその活動のエネルギー源であるブドウ糖をつくるために、大量の糖原性アミノ酸が消費されることになります。
その結果としてがんの患者さんは、筋肉がやせて来て手足が細くなり頬がこけるようになってきてしまうのです。

がんの食事療法で肉や卵などの動物性タンパク質を控えることを指導されることがあります。
というか多くのがんの食事療法で肉を控えることが強調されています。その理由には、がんがタンパク質を利用して大きくなることが書かれます。

これまでのがんにおける糖新生の亢進の理由をご理解いただければ、がんは食事中に含まれている動物性タンパクを利用するのではなく、食事の中にどのような種類のタンパク質がいかなる量含まれているかに関係なく、がんは自らの活動に必要なエネルギーを得るために、宿主である患者さんの筋肉を利用してブドウ糖を作り出していることを納得いただけると思います。


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この文章の前後には、それぞれが関係した内容をしょうかいしていますので、とつぜんがんには肉食だぁ〜〜というのではありません。
がんと栄養の関係についてを、しっかりとお伝えする内容になったのではないかと思っています。
カナダ往復の飛行機は絶好の原稿チェックのための時間になりそうです。
| ひとりごと | 11:07 | comments(3) | trackbacks(0) |


がんとEPA
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先日、大学時代にとてもお世話になった方が90歳でお亡くなりになりました。学生時代には、よくご飯を食べさせてくれたので”おかあさん”と呼んでいた方です。
もうここ数年は、電話でお話してお元気であることを確かめているばかりでした。

もう何年も前になりますが、自分はボケるのが一番怖いので”ボケ防止”によい栄養剤を欲しいのだけれどと言われました。
そこで、”おかあさん”のデータや体型などから一番合っていると考えたのがEPA(魚油)でした。
その後の数年間は、1日もかかすことなくEPAを飲み続けてくれました。
最後に電話でお話したときでも、足は弱くなったけど頭と口だけはぜんぜん衰えないと、本当に元気そうに話してくれていました。

そんな”おかあさん”だったのですが、ここのところ急に足が浮腫み元気がなくなったそうでした。
そしていつものように美容院へ行き、髪の毛を洗ってセットしてもらったところで、おきていることが辛くなり入院をされました。
そしてその翌日に、本当に眠るように静かにお亡くなりになったそうです。

入院先の病院で行なった検査では、肺をふくめ全身にがんがあったそうです。
しかし、入院する直前まで元気に暮らしていたことが信じられないとドクターに言われたそうです。

本日、ご家族の方と話をしたのですが、もしがんが見つかって検査、検査となり、抗がん剤などを使っていたら、今回のように穏やかな最期は迎えられなかっただろうと思う・・・と話されていました。

今回、がんについての本を執筆することになり資料を集めすでに進んでいます。
その内容で重きを置いている部分のひとつが、がんへのEPAの効果です。
がんの代謝変化は特有でその結果として栄養障害が進行するにもかかわらず食欲がなくなり、重度の栄養障害であるカヘキシアの状態になります。
EPAは、この一連のがんに付随する栄養代謝による弊害を防いでくれます。そのほかにも多くの面でEPAはがんを抑制します。

欧米では、がんの患者さんにつかう栄養剤に大量のEPAを含有させるようにデザインされています。
そしてもちろん、低糖質・高たんぱく質のバランスになっています。

経口栄養剤が画一化され、糖質に偏っている日本の現状とは大きく異なっています。
| がんの治療 | 01:15 | comments(0) | trackbacks(0) |


がん性腹水の治療
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腹部のがんが、腹膜などへ転移したり浸潤したりするときに、腹水が急に貯まることがあります。
この状態を『がん性腹水』と言い、治療に難渋する病態です。

がん性腹水がたまってくると、腹腔内の臓器を腹水が圧迫します。
そのために食事量が減ってしまい、食欲も急激に減少します。

最終的には腹水を抜くことを行うのですが、腹水を抜いた後に急激に全身状態が悪化し最悪の場合には体力が無くなりお亡くなりになることもあります。
また、腹水が増えてくると横隔膜を押し上げ肺を圧迫することになります。そうすると呼吸が苦しくなり、酸素の取り込みも困難になってしまうため横になって休むこともできなくなってしまいます。

がん性腹水が貯まると、それまでの主治医はなすすべがなくなってしまうことがほとんどです。

ところが、腹水濾過濃縮再静注法という治療法があります。

それは、がん性腹水を無菌操作で濃縮濾過したものを静脈内へ戻す治療法です。
つまりアルブミンなどの重要な栄養分が豊富に含まれている腹水を、一度体外へ取り出しろ過することによって可能な限りがん細胞などを取り除きます。また不要な水分などを取り除き濃縮し、再び自分の静脈へ戻すという治療法です。

この治療によって、がんが改善したりするものではないため、がんの専門医にはあまり知られていないのが現状です。
ところが腹水の辛さから解放された患者さんは、とても身体が軽くなり食欲が戻りとても元気になります。
そのときに上手に栄養補給を行い、IVCなどを含めた総合的な栄養療法を行うことによって、再び元気な状態で過ごす貴重な時間を取り戻すことができるのです。

今回、栄養療法を
行っている関西の関連医療機関からがん性腹水の患者さんについて相談を受けました。
そしてこの腹水濾過濃縮再静注法を紹介しました。

この治療法を知った患者さんが、自分のがんの主治医へ相談し一番近くの治療可能な医療機関を受診したい旨を伝えたところ、なんとその病院でも腹水濾過濃縮再静注法を行っていると、がんの主治医に初めて言われたのです。

腹水が貯まり、呼吸すら苦しくなるほどの状態になっていて、同じ病院内で腹水を楽にする治療法があるにも関わらず、がんの主治医からは腹水濾過濃縮再静注法についてはなんの説明も無かったそうです。

このことからも分かるのですが、がんの主治医はがんを治すための治療法がなくなると患者さんの状態改善のための治療には、あまり積極的にはなりません。
知らなかったのであれば、まだなんというか罪は軽いというのでしょうか・・・ですが、同じ病院内で素晴らしい治療法があるにも関わらず、患者さんへ紹介すらしなかったのには驚きました。

これからの時代、患者さんやご家族の方々が主体的にがんの治療についてを決めていくことが必要なのです。
| がん一般 | 17:10 | comments(0) | trackbacks(0) |


がんの本執筆のために資料集め
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ガンの本を書くための資料を集めています。
集めているといっても、それは以前に手に入れていたガンと栄養に関する資料をもう一度見直す作業がほとんどです。

それらの資料が発表されたり出版されたりしたのが、高濃度ビタミンCのガンに対する効果がアメリカの一流雑誌で発表される以前のものです。
つまりビタミンCを始めとする栄養素を用いたガン治療が、全く医学会に受け入れられる以前のものです。
実は、最近でもビタミンCへのバッシングがアメリカ国内で発生してしまいました。
このことで、多くの患者さんがオーソモレキュラー療法を自分の治療のひとつに選択する機会が減ってしまったことでしょう。

それでも、以前とは状況が全く異なっています。
権威ある雑誌にビタミンCのガンへの効果が掲載されたり、世界中の大学で患者さんへの臨床試験が行なわれたり・・・そして最も状況が異なるのはインターネットです。

これまでは、一般の方々が情報を得るには本という媒体を用いることがほとんどでした。
そしてその本とめぐり合うのも書店を回って、たまたま目に付いた・・・・ということです。
ところが今では、キーワード一ついれて検索すれば、何らかの情報を得ることが出来ます。

話しが横道へそれてしまいましたが、医学会で全く無視されていた時代においても、この治療の効果を経験した医師たちが脈々と研究を重ね患者さんでの効果を実証してきていたのです。
そんなエピソードも本の中で紹介できればと思っています。

そしてちょっと視点が違いますが、手術・放射線・抗がん剤 といういわゆる標準療法と呼ばれる治療法以外にも多くの治療法があります。
そしてそれらの治療法も、『標準療法ではない』とか『保険で認められていない』などの”非科学的な理由”によって医学会から非難や拒否されることが多いのですが、それらの治療法でもしっかりとエビデンスがあり、理論的にも納得することが出来る治療法が多くあります。
それらの治療法は、今回の本では紹介す余裕がないとおもいますが

”がん最先端治療の実力−三大療法の限界と免疫細胞療法” という書籍で詳しく紹介されています。

この本はサブタイトルが示すとおり、免疫細胞療法の紹介が主になっていますが他の治療法もフェアな立場で紹介されています。ただし高濃度ビタミンC療法を含めた栄養アプローチについては記載されていません。

予定されている著書では、ご自分やご家族のがん治療を選択するための指標となるような内容にしたいと思っています。

| ひとりごと | 22:58 | comments(1) | trackbacks(0) |


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