がん治療

がん治療
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溝口 徹

溝口 徹(みぞぐち・とおる)
がん治療において、その過程で失われる体力をどのように回復させるか、またどのように低下を防ぐのか。これらは大きな問題点であるにも関わらず、現在の治療ではなかなか考えられていないことです。
意外に、体力的なことをしっかりと補うことにより、免疫が下がらずにいられ、風邪をひきにくく元気でいる時間が長い、ということがあります。
体力を落とさないということを治療目標に取り入れるだけでも、得られることがあるのです。

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投薬治療が中心のうつ病や統合失調症などに多くの実績があり発達障害にも応用されています。
高濃度ビタミンC点滴療法は、がんの治療に新しい可能性を提供します。

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ビタミンDとがん
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またまたご無沙汰になりました。
がんの本は、やっと書き上げ現在は出版社でチェックを受けているところです。
7月10日の栄養療法の講演会に間に合わないことがわかり、とても残念です。
7月14日頃が発売予定日だそうです。

さて、本日は京都で行なわれていた日本抗加齢医学会総会で、免疫とビタミンDについて講演をしてきました。
その講演の資料では、免疫との関係をつたえるために、ビタミンDとがんの関係についても触れました。

血中のビタミンD濃度が低い場合には、高い人たちと比較して、大腸がんや乳がんの発症が2倍になる。
がんを患っている方々では、血中のビタミンD濃度が高いほどお亡くなりになる率が低い。

このようなこれまで分かっているビタミンDとがんの関係についてを紹介しました。
また、なぜビタミンDががんに対して効果があるのか・・

この点については、ビタミンDが持つ人の身体の中での機能から説明することができます。
ビタミンDは、正常でも人の遺伝子の約3%を制御していると考えられています。
その働きの多くは、細胞の分化や増殖の調整です。
この作用は、すなわち正常細胞が正常な細胞分裂を継続できるための機能であり、がん細胞が異常な増殖をしないように直接抑制する作用になります。
またビタミンDは、抗菌ペプチドを誘導しあらゆるウイルスや細菌などから感染に対して抵抗力を増す作用を有しています。
がんの患者さんでは、ちょっとした風邪などの感染症がきっかけでがん細胞の活動性が亢進したり、発熱などによって急に体力が衰えてしまったりします。

このように多面的な作用によってビタミンDはがんというよりも、がんを持つ人の身体全体に対して効果的な作用を発揮してくれるのでしょう。

| がん一般 | 00:27 | comments(0) | trackbacks(0) |


がん性腹水の治療
JUGEMテーマ:健康

腹部のがんが、腹膜などへ転移したり浸潤したりするときに、腹水が急に貯まることがあります。
この状態を『がん性腹水』と言い、治療に難渋する病態です。

がん性腹水がたまってくると、腹腔内の臓器を腹水が圧迫します。
そのために食事量が減ってしまい、食欲も急激に減少します。

最終的には腹水を抜くことを行うのですが、腹水を抜いた後に急激に全身状態が悪化し最悪の場合には体力が無くなりお亡くなりになることもあります。
また、腹水が増えてくると横隔膜を押し上げ肺を圧迫することになります。そうすると呼吸が苦しくなり、酸素の取り込みも困難になってしまうため横になって休むこともできなくなってしまいます。

がん性腹水が貯まると、それまでの主治医はなすすべがなくなってしまうことがほとんどです。

ところが、腹水濾過濃縮再静注法という治療法があります。

それは、がん性腹水を無菌操作で濃縮濾過したものを静脈内へ戻す治療法です。
つまりアルブミンなどの重要な栄養分が豊富に含まれている腹水を、一度体外へ取り出しろ過することによって可能な限りがん細胞などを取り除きます。また不要な水分などを取り除き濃縮し、再び自分の静脈へ戻すという治療法です。

この治療によって、がんが改善したりするものではないため、がんの専門医にはあまり知られていないのが現状です。
ところが腹水の辛さから解放された患者さんは、とても身体が軽くなり食欲が戻りとても元気になります。
そのときに上手に栄養補給を行い、IVCなどを含めた総合的な栄養療法を行うことによって、再び元気な状態で過ごす貴重な時間を取り戻すことができるのです。

今回、栄養療法を
行っている関西の関連医療機関からがん性腹水の患者さんについて相談を受けました。
そしてこの腹水濾過濃縮再静注法を紹介しました。

この治療法を知った患者さんが、自分のがんの主治医へ相談し一番近くの治療可能な医療機関を受診したい旨を伝えたところ、なんとその病院でも腹水濾過濃縮再静注法を行っていると、がんの主治医に初めて言われたのです。

腹水が貯まり、呼吸すら苦しくなるほどの状態になっていて、同じ病院内で腹水を楽にする治療法があるにも関わらず、がんの主治医からは腹水濾過濃縮再静注法についてはなんの説明も無かったそうです。

このことからも分かるのですが、がんの主治医はがんを治すための治療法がなくなると患者さんの状態改善のための治療には、あまり積極的にはなりません。
知らなかったのであれば、まだなんというか罪は軽いというのでしょうか・・・ですが、同じ病院内で素晴らしい治療法があるにも関わらず、患者さんへ紹介すらしなかったのには驚きました。

これからの時代、患者さんやご家族の方々が主体的にがんの治療についてを決めていくことが必要なのです。
| がん一般 | 17:10 | comments(1) | trackbacks(0) |


がんを慢性疾患として・・・
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来月には、がんに対するビタミンCの点滴療法を中心とした国際学会が東京で開かれます。
その学会で講演をすることになっているのですが、テーマは”がんを慢性疾患としてとらえて扱う”です。

新宿のクリニックでは、数年にわたり高濃度ビタミンCの点滴を続けている患者さんが数名いらっしゃいます。
ビタミンCの点滴を週2回行なっていますが、皆さん毎日の生活は問題なく過ごされています。

ビタミンCの点滴治療を始めたときから、従来の治療法では確実な効果が期待できない状態でした。そのことを考えると長い期間にわたり日常生活の質を保ち、がん自体の活動性をコントロールできていることは驚くべき結果であるとおもいます。

ところがこの長い期間、全くがんが悪さをしていない訳ではありません。
時に増悪傾向を示し、患者さんによっては抗がん剤の変更や一時的な入院などが必要になる時期もあるのです。

一般の診療では、画像診断で転移を確認します。
そのため転移が見つかることが、すなわちがんの増悪になります。
そして抗がん剤の変更や増量を行い、転移したがんが小さくならなければ、治療の効果がないとはんだんします。

このブログでも何回か紹介しているジアセチルスペルミンという検査の結果を細かく見てみると、がんの増悪期間とはそれほど長くないように思えます。
総合的な栄養アプローチやビタミンCの点滴を行なっていると、がんの増悪が起こっても1〜2ヶ月程で収まるようです。

がんの活動性が収まっても、転移したがんは画像上小さくなりません。
眠っているガン細胞の小さな塊は、そう簡単に小さくなったり消えたりすることは無いようです。

ガン細胞は、抗がん剤にたいして耐性が生じます。今まで効いていた抗がん剤が効かなくなります。
もっと強く、副作用が強い抗がん剤が必要になります。

そして最終的に・・・・使う薬がありません・・・・・となることが多いのです。
ビタミンCの点滴をしている患者さんの検査結果の推移を診て来た結果から思うことは、1回の画像診断だけで入院や強い抗がん剤への変更などを決めることには慎重になった方が良いということです。

| がん一般 | 00:23 | comments(0) | trackbacks(0) |


がん細胞の増殖
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ガン細胞が固まりを作り、その大きさを拡大するときには、それまであった正常血管からの酸素供給ではまかなえなくなります。すると血管から遠いガン細胞は酸素が足りなくなり低酸素状態になってしまいます。
このときガン細胞は自分の細胞活動のエネルギー源として重要なブドウ糖を多く取り込むように自己を変えて生きます。そのためガン細胞は正常細胞よりも多くのブドウ糖を取り込むように変わります。

また同時に、大量の血液をえるために血管を新しく作るようになります。
新しく作られた新生血管は、血管造影ではくもの巣のように細かくはびこっていることが見えてきます。
血管を新しくつくり、しかも細胞は糖を取り込みやすく変化しているので、がんの腫瘍は正常組織と比較して5〜6倍のブドウ糖を取り込むようになってしまいます。

なんどもお伝えしますが、がんは糖が大好きなのですね。
この原理を応用したのが、極小のがんを見つけるPET検査になるわけです。

ある濃度以上のビタミンCが選択的にガン細胞にダメージを与えることが判明しビタミンCの点滴療法が確立されました。そしてがんに血流を供給している動脈からビタミンCを注入することを試み始め、すでに多くの患者さんが取り組まれています。
そして効果がでてくると、新生血管の血流が激減し造影でも見えなくなり、最終的に血流がなくなってしまうこともあります。



| がん一般 | 23:37 | comments(1) | trackbacks(0) |


がん腫瘍の発育
JUGEMテーマ:健康
早期がんと言われる2cmの腫瘍になるまで、1個のがん細胞が10億個に増えなければならないことをお伝えしました。
一般的には、がんの悪性度はその発育の速度が速いほど悪性が強いと判断されます。

がんの塊である腫瘍の増殖速度は、体積が2倍になる為に必要な時間で”ダブリングタイム”として測定されます。
通常では、レントゲン写真やCT検査などで腫瘍の大きさを測定し推定されています。
代表的ながんのダブリングタイムは、1〜3ヶ月と言われ、腫瘍の種類や原発巣か転移巣の違いによって大きく異なります。

つまり同じ種類のがん細胞であっても、原発部の腫瘍のダブリングタイムと転移して出来た腫瘍のダブリングタイムには違いがあり、通常では転移して出来た腫瘍の方がダブリングタイムは短くなります。つまり転移腫瘍の方が大きくなる速度が速いと言うことです。

たとえば同じ肺がんであっても、腺がんのダブリングタイムは21週であり、扁平上皮がんのダブリングタイムは12週です。
乳がんでは、原発巣のダブリングタイムは14週ですが、転移巣のダブリングタイムは11週になります。

ところがこれらの代表的ながん細胞の理論的なダブリングタイムは、4.2〜20日と極めて短く、腫瘍は急速に増大するはずなのです。
なぜ理論的なダブリングタイムと実際のダブリングタイムがこれほどまでに異なるのでしょうか?

このことから推測されることがいくつかあります。
それは、ヒトの身体の中では、ヒトのがん腫瘍では、細胞がアポトーシスやネクローシスによって消失する率がとても高いこと。
腫瘍を形成するがん細胞のうち、実際に活発に細胞分裂を繰り返している数は少なく、実際には細胞分裂を休止していたり止めてしまった細胞が多く含まれること。

これらのことが推測されます。

腫瘍に含まれるがん細胞のうち、活動性があるがん細胞は、その分裂や増殖のために多大なエネルギーを必要とします。そのエネルギーは、もちろん血流をとおして供給されなくてはなりません。
ところががんの腫瘍はもともと身体にあった物ではないので、血流を豊富に供給されるためには新しく血管を作らなくてはなりません。

そうして出来た物が、がんへ血流を供給する”新生血管”というものです。
 
| がん一般 | 16:48 | comments(0) | trackbacks(0) |


がんの発育
JUGEMテーマ:健康
がんはいったん発症すると際限なく増大し続け、短期間で人を死に追いやってしまうような印象を持ちます。
確かにがん細胞は正常細胞よりも発育速度が早く、しかも転移して塊をつくるなどの嫌な性質をもっています。

1個のがん細胞が2個に、そして2個の細胞が4個に・・・・と倍々の速度で細胞の数を増やし塊を作り、周りの環境を自分に都合の良いように整え、さらに発育していく・・・それががんの特徴です。

今日は、がんの発育の理論的なものと実際との違いなどについてをお伝えしようと思います。

まず理解するべきところは、ガン細胞はいつでも同じ速度で分裂を繰り返しているのではないということです。
専門用語では、分裂が行なわれず増殖していないガン細胞の時期をG0期と言います。
このG0期にあるガン細胞は、ある割合はアポトーシスやネクローシスと呼ばれる細胞の死を迎えます。つまりガン細胞が自然消滅します。
そしてG0期にあるガン細胞のある割合が、G1期と呼ばれる細胞が増殖する開始の時期に変化します。このG1期に移行したガン細胞のみが分裂を行い増殖するのです。

このことからガンの腫瘍が大きくなるのは、上記のG0期にあるガン細胞が、細胞死へ進むのかG1期へ進むのか・・・・その比によって決まるのです。

G1期へ移行したガン細胞は、1個が2個へ、2個が4個へ、4個が8個へ・・・・と倍々に増えます。
つまり1個のガン細胞が10回の細胞分裂を行なうと10の3乗個に増えます。そして1000個のガン細胞がそれぞれ10回の細胞分裂をくりかえすと、10の6乗個(100万個)になります。
ガンの微小な転移とは、転移したガンの大きさが2mm程度の塊になったことを示しますが、この2mmのガンとは、ガン細胞が約100万個存在することをしめすのです。
つまり様々な精密な検査を行なって、たった2mmの微小な転移が見つかった・・・というときには、そこには既に1個の細胞が20回の細胞分裂を行い、100万個の細胞の塊になったときにやっと発見されるのです。

一般的に腫瘍の大きさが2cmになったときに発見されたガンを早期がんと言いますが、そのときにはガン細胞の数は10億個という、途方も無い数になっているのです。


1個の細胞が、100万個の微小転移や、10億個で直径2mcの早期がんとして発見されるまでに、私たちができることとは何でしょう?
まず大事なことは、G0期にあるガン細胞をG1期へ移行させず、G0期のままでとどまらせるか、アポトーシスやネクローシスへ移行させることです。

一般的な化学療法で使われる抗がん剤は、細胞分裂が盛んな状態になったG1期に移行したガン細胞にたいして効果がありますが、G0期にあるガン細胞をG1期へ移行することを抑制したり、G0期にあるガン細胞をアポトーシスやネクローシスへ移行させる作用もありません。
この時期に効果的な作用を得るためには、フリーラジカルの発生を抑えるビタミンCやEをはじめとする栄養素であったり、分化を誘導するビタミンAなどの投与などの可能性があるのです。


| がん一般 | 00:23 | comments(2) | trackbacks(0) |


がんと栄養不足
JUGEMテーマ:健康

がんが進行すると、必ずと言って良いほど栄養不足が生じます。
代表的には、身体の筋肉が使われ腕や足が細くなり、頬もこけてくるようになってしまいます。
栄養不足の進行は、普通の病気と比べものにならないほどの速度になることが多く、僕の祖父が膵臓癌で無くなったときにも、2〜3日お見舞いに行かないと。。。痩せたな。。。と感じるほどでした。

今、急に祖父のことを思い出したのですが、祖父は自分が高校3年生の時に背中の痛みを訴え、発見されたときには全く手遅れの膵臓癌でした。手術も化学療法も全く出来ないほどの末期で見つかったため、普通の病院で腹水がたまると抜くことぐらいしか治療は出来ませんでした。

たまたま入院していた病院が、自分の高校のすぐそばにあったので入院期間中は、週に何日もお見舞いに行ってベッドの傍らに座り、それまで経験したことがないほど祖父といろいろな話をすることになりました。

自分は戦争中は軍艦の大砲の弾を発射する角度を計算する係だったこと。
そして決して計算通りに弾を発射しても、1回も目標に当たったことがないこと。
戦後の厳しい時期に、いろいろな仕事をしてきたこと。
友達の不幸にたいして手助けをしたこと・・・

広島出身の祖父が神奈川へ出てきた理由
自分の人生の心残りについて・・・・

僕は、祖父とこのように多くの時間をいっしょに過ごすことが出来、知らなかった祖父の人生を直接聞くことが出来、最後の2ヶ月はとても有意義なものでした。

ところががんの告知をしていなかったため、妻である祖母や娘である僕の母親などは、深い話ができず、当たり障りのない話しかできません。
病室を出て、一般の待合ソファーで涙を流し、顔を整えてから祖父の居る病室へ入る。。。。そんなことを繰り返していました。

大事な伝えたいことを書いてもらおうと祖父にメモ帳を渡しても、自分が末期のがんなどと知らない祖父は、寿司が食いたいとか、雑誌を買ってこいとか・・・そんなことしかメモ帳に書きません。

そして最期は、痛み止めのモルヒネによって意識がもうろうとなる数日をすごし静かに亡くなりました。
その後、僕は高校を卒業し受験した全ての大学に合格することができず浪人することになったのです。
浪人期間は、自分の先のことを考える時間が増え、祖父の亡くなった経緯などを思い出し医学部を受けることになったのです。

がんと栄養不足というタイトルで書き出した今日のブログですが、思わぬ方向へ話が進んでしまいました。
今後は、がん特有の栄養代謝について繰り返しになるところも多くなりますが伝えていこうと思います。 
| がん一般 | 09:32 | comments(3) | trackbacks(0) |


子宮頚癌から考える
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子宮頚癌は、数あるがんの中でもその発症機序などがかなり詳しく分かってきているがんの一つです。
特にこのところ話題になっているのが、ヒトパピローマウイルス(HPV)感染と子宮頚癌の関係についてです。 数多くあるHPVの数種類が子宮頚癌を発症させるハイリスクとして分かってきました。

ハイリスクのHPVに長期間感染が継続すると、一定の割合で子宮頚部の細胞が異型性を発症しその後に子宮頚癌になることが分かってきたため、子宮頚部の細胞の異型性を前がん病変として扱うようになってきました。

ハイリスクのHPVに感染しても子宮頚癌を発症するのは約20%程度と言われています。
発症する人と発症しない人には、免疫力や体質の差が関係していると考えられています。つまりこの部分で栄養療法による治療の可能性が存在することになります。

さてここで患者さんの経過をご紹介します。

患者さんは、昭和50年代生まれの女性です。
平成20年たまたま訪れた婦人科で子宮頚部の前がん病変を指摘され、円錐切除という手術を勧められました。
まだ子供が居ないため、すぐに手術することに抵抗があり知人の紹介で昨年9月に受診してくれました。
1ヶ月に一回の受診で経過を聞き3ヶ月に一回の血液検査を行っています。

栄養療法を始めてすぐに感じた変化は・・・
・手先が温かくなってきた
・傷が早く治るようになった
・風邪をひきにくい、かかってもすぐに治る

今年の3月に行った子宮頚部の組織検査では、細胞の異型性は全て消失し全く正常になったとのことでした。
つまり星状細胞からガン細胞への移行期として見られていた、前がん病変の細胞が形をかえて正常な細胞に変化していたということです。

この患者さんに使用した栄養素は次の組み合わせでした。
ヘム鉄
ビタミンB群
亜鉛
ナイアシン
ビタミンA+マルチカルチノイド
プロテイン

そして2ヶ月経過した後からオリーブ葉エキスを追加しています。

次回は、もうすこしつっこんで患者さんの前がん病変が正常化した経緯について考察したいと思います。
| がん一般 | 18:03 | comments(0) | trackbacks(0) |


経過の報告
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新宿のクリニックでは、通常の医療機関では測定しない鋭敏な腫瘍マーカーを測定していることをお伝えしてきました。

そしてそのマーカーが突然上昇し、4週間後の再検査でまた元の数値に戻っているという変化があることもお伝えしました。

その様な腫瘍マーカーの変化が実際に身体の中でなにをおこしているのか??
それは他の臨床的な経過から評価し判断することになります。

去年の11月の検査でこの鋭敏な腫瘍マーカーが一時的に急上昇した患者さんですが、実は最近行った画像検査で、しばらく消えていた転移病巣が再び画像で見え始めていることが分かりました。

今回の経過をみると、すでに活動性を敏感に反映する腫瘍マーカーは沈静化しているので、これ以上画像診断で増悪する可能性は低いことが考えられます。
今回の画像での増悪は、昨年11月に一時的に上昇した腫瘍マーカーの変動を反映する変化であると考えて良いでしょう。

主治医の先生も、あまり重大な変化とは考えていないようですが、患者さんの年齢も若いこともあり一時的に化学療法を重点的に行うことを勧めたようです。

一時的な腫瘍マーカーの上昇が起こる前を振る帰ってみると・・・

・趣味で本格的に行っているスポーツの記録が伸びなくなってきた
・検査データでタンパク質の代謝が抑制されていた
・貧血が軽度(通常では正常値)進行していた

これらの変化が総合的ながんへの免疫を低下させたことは十分に予想できます。
がんの特徴は全身の異化亢進をもって自らの活動と増大に必要なエネルギーを得ることです。つまり栄養のちょっとした変化が、実はがんの活動性の大切なマーカーであるとも言えます。

ビタミンCの点滴だけでなく、総合的な全身の免疫を向上させるような総合的な栄養アプローチはなによりも大切なことです。
いずれにしても、ステージ犬埜つかった両側の肺がんの患者さんが、3年経った現在も仕事を普通にこなし、趣味のスポーツもバリバリと楽しんでいるという事実が、人の持つ可能性を示してくれていると思います。
| がん一般 | 16:11 | comments(0) | trackbacks(0) |


昨日の漢方の学会に参加して
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昨日の日曜日は、東京国際フォーラムで主に漢方治療をあつかう日本東方医学会という学界がありました。
演題にガンの治療に関する興味あるものがあったので参加してきました。

学会の最後は、ディベートで『がん治療−西洋医学VS代替医療  外科的治療と代替医療』というタイトルでした。
西洋医学の代表として胃がんの手術の専門家である太田恵一朗先生が、代替医療の代表として班目建夫先生が登場されました。

西洋医学の代表が、ガンの手術の専門でいたしたことと、その先生が漢方に興味をもたれ漢方外来も担当されているため、ディベートは少し物足りないものになってしまいました。

個人的には、西洋医学の専門家は、ガンの化学療法を専門にしている先生に登場していただきたかったと思います。
なぜかというと、代替療法を行なっている医師にも、必要なときの手術療法に対して否定的な医師は少ないと思うからです。
たとえば消化管のガンが進行し、腸閉塞をおこすことが予想されているときには積極的な外科処置が必要になります。

抗がん剤治療と代替療法では、活発なディベートになったと思います。
自分の経験では、外科の先生はビタミンCの点滴やサプリメントの利用などには寛大であると思います。ところが化学療法を専門とする医師は、それらの代替療法を禁止するだけでなく、否定されることを多く経験してきました。
どれだけ、化学療法の副作用で苦しまれている患者さんの苦しみを、栄養療法で軽減して来たことでしょう!!

さてそのディベート中に症例発表された代替療法側の先生の発表がとても興味深いものでした。
西洋医学の治療を拒否されている患者さんの長年にわたる治療経過を紹介しているのですが、腫瘍マーカーから見ると、数年間安定していた腫瘍マーカーが突然急上昇するのです。
ところが、急上昇した腫瘍マーカーは、治療方法を全く変更しなくても自然と急激に改善しています。

このことは、新宿の患者さんでも多く経験することです。
一時的な腫瘍マーカーの上昇である場合と、継続的に上昇するような病態との違いを理解し病態を正しく判断することが大切であるとおもいました。
そのことで、無用な化学療法の増量や変更が不要になることでしょう。

そしてもう一つとても印象に残っていることがありました。
ガンにたいする抗がん剤の使用で、ある抗がん剤を追加して2剤の抗がん剤で治療した場合、1剤で治療したときと比べて明らかな効果が確認されたということでした。
その明らか効果とは、1剤のときと比べて2ヶ月間の生存期間の延長が認められたということです。

このことについても、フロアから質問というか感想が出ていました。
2剤に抗がん剤を増やすことで、強い副作用の発現も予想されます。
そして得られた効果が、2ヶ月間の生存期間の延長というものです。

ここに代替療法を行なう医師は疑問を感じてしまうのです。

そしてディベートで得られた一つの結論がありました。

代替療法は、ガンに対する治療を行なうと同時に、ガンの再発予防やガンにならない体質を作ることを目的としている。
一方西洋医学の治療では、ガンにならない体質などについては目的にすら入っていない。

この考え方の違いがあるかぎり、栄養療法が西洋医学の医師たちに正しく理解されることが困難であると思いました。



 
| がん一般 | 21:04 | comments(0) | trackbacks(0) |


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