がん治療

がん治療
ご挨拶
溝口 徹

溝口 徹(みぞぐち・とおる)
がん治療において、その過程で失われる体力をどのように回復させるか、またどのように低下を防ぐのか。これらは大きな問題点であるにも関わらず、現在の治療ではなかなか考えられていないことです。
意外に、体力的なことをしっかりと補うことにより、免疫が下がらずにいられ、風邪をひきにくく元気でいる時間が長い、ということがあります。
体力を落とさないということを治療目標に取り入れるだけでも、得られることがあるのです。

詳しいプロフィール

関連ブログ紹介

オーソモレキュラー療法
うつ病からがんの治療までオーソモレキュラー療法(栄養療法)の実際
うつ病、パニック障害、発達障害からがんの治療まで海外で広く実践されている「薬だけに頼らない」オーソモレキュラー療法を紹介します。
投薬治療が中心のうつ病や統合失調症などに多くの実績があり発達障害にも応用されています。
高濃度ビタミンC点滴療法は、がんの治療に新しい可能性を提供します。

オーソモレキュラー療法
携帯からアクセス
qrcode
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |


わかさに載ってます
JUGEMテーマ:健康

ただいま発売中の雑誌『わかさ』に、ビタミンCの点滴療法について掲載されています。
今後、多くの雑誌にビタミンCの点滴療法が取り上げられる予定になっています。一般の方々が読む有名な雑誌にも掲載が予定されています。

今回のがんに対するビタミンCの点滴療法は、杏林大学の柳澤教授が一般向けの本を執筆されたことが多くの方々へ知っていただくきっかけになりました。

以前にも書いたと思いますが、大学医学部の教授という信頼がある地位の方が、先頭になってこの治療について啓蒙していることが、これまでの代替療法が広がり始めた経緯とは大きく異なります。
つまり最初の段階から、メジャー性(?)があるのです。

最近いただいたコメントにもありましたが、主流ではない方法論を唱えるときには、様々な推測やときに非難が生じるようです。
正しく記憶していませんが、分子整合医学のシンボル的な存在であるカナダのホッファー先生は非常に的確な表現をされていました。かなり僕の解釈が入ったものになりますが、大体こんな感じだったと思います。

第一段階:無視・・・つまり大多数の医師などが属する学会や権威ある団体からは、全く相手にされない状況。

第二段階:非難〜排除・・・一般的でない、学会で認められている方法でないなどを理由に非難される。それでも主張すると排除される。1960年代のホッファー先生達がおかれた立場です。彼の論文は、ある時期から一般的なジャーナルからは一切掲載されることがなくなりました。しかし彼が編集長を務めたISOMの雑誌は、最近になり一般のジャーナルから引用されるようになるのです。

第三段階:攻撃・・・権威ある団体からの攻撃的な非難などが噴出する。ポーリングによるガンに対するビタミンCの有効性の論文に対して、イギリスやアメリカの権威あるジャーナルや病院から次々と反論が掲載されました。感情的とも言える強い口調でポーリングの理論を攻撃し否定したのです。
しかし、2005年に世界でも最も権威ある雑誌において、ビタミンCのがん細胞への効果が報告され、その論文にポーリングを始めとする分子整合医学の先人たちの論文が引用され、その正当性が再評価されたのです。

第四段階:認知・・・正しい理論が正当に評価される。今のアメリカを始めとする諸外国の分子整合医学への見方がこの時期にさしかかってきたと言えるのかもしれません。
日本では、まだまだ一般の方々や医療従事者から、第二段階〜第三段階の反応が続くことでしょう。
権威者は、無知のことを否定し恐れる傾向があるのかもしれません。

| がんの治療 | 10:02 | comments(1) | trackbacks(0) |


医師からの問い合わせ
JUGEMテーマ:健康

このところ医師からのビタミンCの点滴治療について問い合わせが増えています。
いろいろな集まりでこの治療法やその結果について話を始めたからのようです。
僕の話の録音テープを聴いて、問い合わせをいただくこともあります。

そんな中で最近続いた質問は、
『ビタミンCの点滴をしてもあまり効果がないのだけれど・・なぜでしょう?』
という内容です。

この質問については、個々のケースを十分に検証しなくてはならないのですが、一般的に高濃度ビタミンCの点滴治療の効果が乏しい場合に考えられることは・・

・十分な血中濃度に達していない
・製剤に問題がある
・全身状態が不良である

製剤については、このような治療では常に出てくる問題です。
サプリメントにしても、同じ成分なのに品質はピンからキリまで、もういろいろです。
ビタミンCの点滴に使われるものについては、、売っているサプリメントほどではないと思いますが、今後はどのようになるか不明です。
ちなみに僕らが使っているビタミンCの製剤は、アメリカの本家本元でつかっているものを輸入しています。

血中濃度については、同じ量のビタミンCを点滴しても個人差がとても大きいことと、患者さんの状態によっても大きく異なります。
特に治療初期には、できるだけ目標の血中濃度になるうように1回の点滴量や回数を調整されることで対応が可能と思います。
がんの重症度によっては、どのように工夫しても血中濃度が上昇しないこともありますが、その他の工夫をくわえることで総合的な効果が十分に期待することができます。

その他の工夫ということですが、それが全身状態の維持と深く関係してきます。
このブログの初期でもお伝えしたように、がんは究極の消耗性疾患です。
極論から言えば、がんではなかなかお亡くなりになることはありません。栄養不良やそれに伴う感染症でお亡くなりになることがほとんどです。
がんが大量の栄養素を自分の成長のために使うとき、ほとんどの場合では通常の食事からの栄養補給では全く不足してしまいます。

ビタミンCの点滴治療をがんの治療に用いる前までは、基本的に経口のサプリメントを用いてがんの患者さんへ栄養療法を行ってきていました。
それでも、通常の化学療法などだけを行っていたときよりも、明らかな全身状態の改善と余命の延長を得られていたのです。

ビタミンCの点滴治療の効果を上げるポイントになるのは、全身の栄養状態をどれだけ高いレベルに保つかということなのかもしれません。

| がんの治療 | 09:55 | comments(4) | trackbacks(0) |


| 1/1PAGES |