がん治療

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ご挨拶
溝口 徹

溝口 徹(みぞぐち・とおる)
がん治療において、その過程で失われる体力をどのように回復させるか、またどのように低下を防ぐのか。これらは大きな問題点であるにも関わらず、現在の治療ではなかなか考えられていないことです。
意外に、体力的なことをしっかりと補うことにより、免疫が下がらずにいられ、風邪をひきにくく元気でいる時間が長い、ということがあります。
体力を落とさないということを治療目標に取り入れるだけでも、得られることがあるのです。

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オーソモレキュラー療法
うつ病からがんの治療までオーソモレキュラー療法(栄養療法)の実際
うつ病、パニック障害、発達障害からがんの治療まで海外で広く実践されている「薬だけに頼らない」オーソモレキュラー療法を紹介します。
投薬治療が中心のうつ病や統合失調症などに多くの実績があり発達障害にも応用されています。
高濃度ビタミンC点滴療法は、がんの治療に新しい可能性を提供します。

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昨日の漢方の学会に参加して
JUGEMテーマ:健康

昨日の日曜日は、東京国際フォーラムで主に漢方治療をあつかう日本東方医学会という学界がありました。
演題にガンの治療に関する興味あるものがあったので参加してきました。

学会の最後は、ディベートで『がん治療−西洋医学VS代替医療  外科的治療と代替医療』というタイトルでした。
西洋医学の代表として胃がんの手術の専門家である太田恵一朗先生が、代替医療の代表として班目建夫先生が登場されました。

西洋医学の代表が、ガンの手術の専門でいたしたことと、その先生が漢方に興味をもたれ漢方外来も担当されているため、ディベートは少し物足りないものになってしまいました。

個人的には、西洋医学の専門家は、ガンの化学療法を専門にしている先生に登場していただきたかったと思います。
なぜかというと、代替療法を行なっている医師にも、必要なときの手術療法に対して否定的な医師は少ないと思うからです。
たとえば消化管のガンが進行し、腸閉塞をおこすことが予想されているときには積極的な外科処置が必要になります。

抗がん剤治療と代替療法では、活発なディベートになったと思います。
自分の経験では、外科の先生はビタミンCの点滴やサプリメントの利用などには寛大であると思います。ところが化学療法を専門とする医師は、それらの代替療法を禁止するだけでなく、否定されることを多く経験してきました。
どれだけ、化学療法の副作用で苦しまれている患者さんの苦しみを、栄養療法で軽減して来たことでしょう!!

さてそのディベート中に症例発表された代替療法側の先生の発表がとても興味深いものでした。
西洋医学の治療を拒否されている患者さんの長年にわたる治療経過を紹介しているのですが、腫瘍マーカーから見ると、数年間安定していた腫瘍マーカーが突然急上昇するのです。
ところが、急上昇した腫瘍マーカーは、治療方法を全く変更しなくても自然と急激に改善しています。

このことは、新宿の患者さんでも多く経験することです。
一時的な腫瘍マーカーの上昇である場合と、継続的に上昇するような病態との違いを理解し病態を正しく判断することが大切であるとおもいました。
そのことで、無用な化学療法の増量や変更が不要になることでしょう。

そしてもう一つとても印象に残っていることがありました。
ガンにたいする抗がん剤の使用で、ある抗がん剤を追加して2剤の抗がん剤で治療した場合、1剤で治療したときと比べて明らかな効果が確認されたということでした。
その明らか効果とは、1剤のときと比べて2ヶ月間の生存期間の延長が認められたということです。

このことについても、フロアから質問というか感想が出ていました。
2剤に抗がん剤を増やすことで、強い副作用の発現も予想されます。
そして得られた効果が、2ヶ月間の生存期間の延長というものです。

ここに代替療法を行なう医師は疑問を感じてしまうのです。

そしてディベートで得られた一つの結論がありました。

代替療法は、ガンに対する治療を行なうと同時に、ガンの再発予防やガンにならない体質を作ることを目的としている。
一方西洋医学の治療では、ガンにならない体質などについては目的にすら入っていない。

この考え方の違いがあるかぎり、栄養療法が西洋医学の医師たちに正しく理解されることが困難であると思いました。



 
| がん一般 | 21:04 | comments(0) | trackbacks(0) |


がん細胞の活動性
JUGEMテーマ:健康
 

非常に敏感な腫瘍マーカーにて、異常高値を示した患者さんはその1ヶ月後の検査では、急激に改善していました。

 

その時期に一致して行ったPETCTなどの画像診断では、右上肺野の転移巣に軽度の増大傾向を認めていました。

このところ、ずっと何年も落ち着いていたのですが、やはりどうやら活動性を一時的に増していたようです。

 

画像診断では、原発巣には著変なく肺がんの専門医としても、今回の転移巣の軽度の増大傾向だけで新しく抗ガン剤を増やしたりすることはせず、2ヶ月後の受診を指示しました。専門の医師からみても、積極的に治療方針を変更するような変化でないことは確かでした。

 

今回ご紹介した患者さんは、とても経過が良好であるので、ビタミンCの点滴の回数を減らしたりすると、微妙に敏感な腫瘍マーカーが上昇することを繰り返していたため、週2回の75gのビタミンCの点滴をすでに約3年間継続されています。

 

今回の腫瘍マーカーの急激な上昇とその時期の画像診断の結果をみてみると、がん細胞の性格のようなことが想像できるのではないでしょうか?

がん細胞の活動性は、身体のがんへの抵抗力や免疫の力とのバランスで成り立っているということです。

そして活動性が亢進しても、がんへの抵抗力を落とさないように注意しておくことで、全体の悪化を防ぐことができるのではないか・・・・そんなことを感じる経過でした。

 

いずれにしても、発見された時には両側肺野へがんの転移があり手術ができないと判断されたがんの患者さんです。

2回の点滴と、毎日のサプリメントの服用をしている以外は、ネクタイを締めバリバリ働き、ジムに通い水泳で汗を流す毎日を過ごされています。

そんな可能性が、がんへのオーソモレキュラー療法にはあるのです。

| がん一般 | 20:09 | comments(0) | trackbacks(0) |


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