今日は、以前から親交がある大阪の田中クリニック院長の田中善先生がクリニックを訪ねて来てくれました。
田中先生は、古くからがんの患者さんへ最良の治療を提供しようと尽くされている先生です。
そん先生が、このブログで紹介している栄養療法を取り入れてくれていることはとてもうれしいことです。
お昼御飯を一緒に食べながら、自然とがん患者さんへ流される情報・・・・とくにがん患者さんの食事に関する情報について話が集中しました。
新宿のクリニックでも、このところ『今あるガンが消える食事』という本をお読みになった患者さんが来院されます。この本は、ブログでも紹介したと思います。
田中先生のところにも、この本を読んだり・・・あるいは別の本でも玄米菜食のようなガン治療の本を読み受診される患者さんが多くいらっしゃると話されていました。
長期にわたりその食事を継続し、まじめにやっている患者さんであればある程共通することがある・・・
・元気が無く
・うつ傾向で
・検査データで低タンパクである
ガンに対する免疫も弱まり、ガン治療に向かう意欲も無くなり、家でゴロゴロしているばかりになっているというのです。
そんな患者さんには、まず・・・
『お肉も食べて元気をつけよう』
そして『心も身体も整えてから』
『がんに立ち向かう治療をしましょう』
と話をするそうです。
先日訪れた患者さんも同様でした。
がんと分かってから、『今あるガンが消える食事』を読み、実践されていました。
消えるはずのガンは消えず、どんどん元気がなくなり、家でゴロゴロしているばかりになりました。
いよいよ化学療法を行おうとしても意欲が出無い状態でした。
娘さんに連れられて新宿のクリニックを受診したときには、僕の食事指導が180度異なることなのですんなりと受け入れることができなかったようです。
ただ検査データがあまりに低タンパク、低コレステロール・・・重度のタンパク質の異化亢進状態であったのでデータを説明しながらタンパク質摂取の必要性を説明しました。
数回ビタミンCの点滴を行い、食事を変更しサプリメントで補充したところ、日中の身体を横にすることが無くなり先日お会いしたときには
『とても調子よくなりました』
と話してくれました。
10月17日は、がんの点滴療法の国際学会で講演をすることになっています。
がん患者さんにとって最も重要なことは、
元気で生き生きと生活することができる、期間をできるだけ長くすることです。
そのために重要なことは、体重の維持とタンパク質の代謝の維持であることをお話する予定です。