がん治療

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ご挨拶
溝口 徹

溝口 徹(みぞぐち・とおる)
がん治療において、その過程で失われる体力をどのように回復させるか、またどのように低下を防ぐのか。これらは大きな問題点であるにも関わらず、現在の治療ではなかなか考えられていないことです。
意外に、体力的なことをしっかりと補うことにより、免疫が下がらずにいられ、風邪をひきにくく元気でいる時間が長い、ということがあります。
体力を落とさないということを治療目標に取り入れるだけでも、得られることがあるのです。

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オーソモレキュラー療法
うつ病からがんの治療までオーソモレキュラー療法(栄養療法)の実際
うつ病、パニック障害、発達障害からがんの治療まで海外で広く実践されている「薬だけに頼らない」オーソモレキュラー療法を紹介します。
投薬治療が中心のうつ病や統合失調症などに多くの実績があり発達障害にも応用されています。
高濃度ビタミンC点滴療法は、がんの治療に新しい可能性を提供します。

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がんの食事
JUGEMテーマ:健康

今日は、以前から親交がある大阪の田中クリニック院長の田中善先生がクリニックを訪ねて来てくれました。
田中先生は、古くからがんの患者さんへ最良の治療を提供しようと尽くされている先生です。
そん先生が、このブログで紹介している栄養療法を取り入れてくれていることはとてもうれしいことです。

お昼御飯を一緒に食べながら、自然とがん患者さんへ流される情報・・・・とくにがん患者さんの食事に関する情報について話が集中しました。

新宿のクリニックでも、このところ『今あるガンが消える食事』という本をお読みになった患者さんが来院されます。この本は、ブログでも紹介したと思います。
田中先生のところにも、この本を読んだり・・・あるいは別の本でも玄米菜食のようなガン治療の本を読み受診される患者さんが多くいらっしゃると話されていました。

長期にわたりその食事を継続し、まじめにやっている患者さんであればある程共通することがある・・・

・元気が無く
・うつ傾向で
・検査データで低タンパクである

ガンに対する免疫も弱まり、ガン治療に向かう意欲も無くなり、家でゴロゴロしているばかりになっているというのです。
そんな患者さんには、まず・・・
『お肉も食べて元気をつけよう』
そして『心も身体も整えてから』
『がんに立ち向かう治療をしましょう』

と話をするそうです。

先日訪れた患者さんも同様でした。
がんと分かってから、『今あるガンが消える食事』を読み、実践されていました。

消えるはずのガンは消えず、どんどん元気がなくなり、家でゴロゴロしているばかりになりました。
いよいよ化学療法を行おうとしても意欲が出無い状態でした。
娘さんに連れられて新宿のクリニックを受診したときには、僕の食事指導が180度異なることなのですんなりと受け入れることができなかったようです。
ただ検査データがあまりに低タンパク、低コレステロール・・・重度のタンパク質の異化亢進状態であったのでデータを説明しながらタンパク質摂取の必要性を説明しました。

数回ビタミンCの点滴を行い、食事を変更しサプリメントで補充したところ、日中の身体を横にすることが無くなり先日お会いしたときには
『とても調子よくなりました』
と話してくれました。

10月17日は、がんの点滴療法の国際学会で講演をすることになっています。
がん患者さんにとって最も重要なことは、

元気で生き生きと生活することができる、期間をできるだけ長くすることです。

そのために重要なことは、体重の維持とタンパク質の代謝の維持であることをお話する予定です。

| ひとりごと | 22:14 | comments(0) | trackbacks(0) |


がんを慢性疾患として・・・
JUGEMテーマ:健康

来月には、がんに対するビタミンCの点滴療法を中心とした国際学会が東京で開かれます。
その学会で講演をすることになっているのですが、テーマは”がんを慢性疾患としてとらえて扱う”です。

新宿のクリニックでは、数年にわたり高濃度ビタミンCの点滴を続けている患者さんが数名いらっしゃいます。
ビタミンCの点滴を週2回行なっていますが、皆さん毎日の生活は問題なく過ごされています。

ビタミンCの点滴治療を始めたときから、従来の治療法では確実な効果が期待できない状態でした。そのことを考えると長い期間にわたり日常生活の質を保ち、がん自体の活動性をコントロールできていることは驚くべき結果であるとおもいます。

ところがこの長い期間、全くがんが悪さをしていない訳ではありません。
時に増悪傾向を示し、患者さんによっては抗がん剤の変更や一時的な入院などが必要になる時期もあるのです。

一般の診療では、画像診断で転移を確認します。
そのため転移が見つかることが、すなわちがんの増悪になります。
そして抗がん剤の変更や増量を行い、転移したがんが小さくならなければ、治療の効果がないとはんだんします。

このブログでも何回か紹介しているジアセチルスペルミンという検査の結果を細かく見てみると、がんの増悪期間とはそれほど長くないように思えます。
総合的な栄養アプローチやビタミンCの点滴を行なっていると、がんの増悪が起こっても1〜2ヶ月程で収まるようです。

がんの活動性が収まっても、転移したがんは画像上小さくなりません。
眠っているガン細胞の小さな塊は、そう簡単に小さくなったり消えたりすることは無いようです。

ガン細胞は、抗がん剤にたいして耐性が生じます。今まで効いていた抗がん剤が効かなくなります。
もっと強く、副作用が強い抗がん剤が必要になります。

そして最終的に・・・・使う薬がありません・・・・・となることが多いのです。
ビタミンCの点滴をしている患者さんの検査結果の推移を診て来た結果から思うことは、1回の画像診断だけで入院や強い抗がん剤への変更などを決めることには慎重になった方が良いということです。

| がん一般 | 00:23 | comments(0) | trackbacks(0) |


教わることが多いです
JUGEMテーマ:健康

昨日の新宿の診察で、ある患者さんとお話しする機会がありました。
その患者さんは、乳がんの転移で化学療法を受けられていましたが、自分の経過や同じ病室の患者さんの経過をみて治療法に疑問をもたれ、昨年の6月に新宿を受診されました。その後ビタミンCの点滴を中心とする栄養アプローチを続けていらっしゃる50歳代の女性の患者さんです。

1年以上この治療に取り組まれ、別人のように元気になられています。
昨日の受診時には、少し日に焼けている印象があったのでちょっと聞いてみました。
どうやら身体も良く動くので、少し庭仕事をしてたらしいのです。この夏の日差しですのでやはり日に焼けてしまいましたと、笑いながら話してくれました。

診察室の会話で、がんになる以前・・・・どんな日常生活だったのか聞いてみました。
すると、ママさんバレーを楽しみ、水泳も・・・とにかく身体を動かすことが大好きで活動的だったことを話してくれました。新宿に来た1年3ヶ月前は、骨への転移で主治医から絶対に立って歩いてはいけないと指導されていたかたです・・・今はいくら良くなって自転車に乗っていても、さすがにバレーボールのような運動は避けています。

その代わり、ピアノを始めたそうなのです。
娘さんが使っていたピアノを調律しなおし、娘さんが習っていたピアノの先生についてバイエルの初歩から始めたそうです。これまでピアノを弾いたことは無かったそうです。

最近では、左右の指もちゃんと動きバイエルも進み、なんと”エリーゼのために” に挑戦しているとのこと。
出来なかった指使いが、何度も練習することによって出来るようになることが楽しくて仕方ない・・・・そんなことをお話ししてくれました。

このところちょっと忙しくなり・・・・勉強会の準備もあり・・・そんな理由で、ブログの更新もおろそかになり・・・本当は○○とかやりたいんだよねぇ〜〜などと話している自分に気が付きました。

どのような病気であっても、治療に取り組まれている患者さんから多くのことを学ぶことが多いです。




| ひとりごと | 18:01 | comments(0) | trackbacks(0) |


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