がん治療

がん治療
医療法人回生會 新宿溝口クリニック 医師・歯科医師向けセミナーのご案内
栄養療法で毎日を元気に、穏やかに生きる。がん治療には、栄養摂取が必要不可欠です。標準的な化学療法や手術・放射線療法を行った患者さん方が治療後に生存した期間と、栄養療法を行った患者さんが生存した期間、双方には明らかな差がみられると言われています。

院長よりご挨拶
溝口 徹

溝口 徹(みぞぐち・とおる)
がん治療において、その過程で失われる体力をどのように回復させるか、またどのように低下を防ぐのか。これらは大きな問題点であるにも関わらず、現在の治療ではなかなか考えられていないことです。
意外に、体力的なことをしっかりと補うことにより、免疫が下がらずにいられ、風邪をひきにくく元気でいる時間が長い、ということがあります。
体力を落とさないということを治療目標に取り入れるだけでも、得られることがあるのです。

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がんの本出版と講演会のお知らせ
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大変ご無沙汰しております。
今回の本は難産でした。。。。

がんの病態についてのメカニズムをできるだけ詳しく書きたかったのですが、そのような内容の場合には出版社は難色を示します。
今回は、PHP出版のサイエンス新書という、科学系の内容に特化した新書シリーズで取り上げてもらえることになったのです。

抗がん剤の効果や副作用がなぜでるのか?
がん治療の効果判定はどのような基準なのか?

がんの発生と増殖・転移などのはどうして起こるのか?
がんに対して、身体はどのように抵抗し闘っているのか?

私たちは、どのようにして身体が持っているがんへの抵抗力をサポートすることができるのか?
がんの治療は、何を目標にもっておくことが大切なのか?

そんな内容です。

その本は、7月10日のうつ〜がんの栄養療法の無料講演会で先行販売することができるようになりました。
限定500冊です。
一般販売は、その1週間後ぐらいからだそうです。

いつもいつも思うことですが、人間の身体は本当に素晴らしい。
数百万年、過酷な地球の環境で生き延びてきた人類には、とてつもない可能性が仕組まれているのです。
どんな病気を治すときにでも、その能力を生かさないともったいないです。

今回の本では、そんなことをお伝えできればと思っています。
| クリニックからのお知らせ | 17:48 | comments(0) | trackbacks(0) |


ビタミンDとがん
JUGEMテーマ:健康


またまたご無沙汰になりました。
がんの本は、やっと書き上げ現在は出版社でチェックを受けているところです。
7月10日の栄養療法の講演会に間に合わないことがわかり、とても残念です。
7月14日頃が発売予定日だそうです。

さて、本日は京都で行なわれていた日本抗加齢医学会総会で、免疫とビタミンDについて講演をしてきました。
その講演の資料では、免疫との関係をつたえるために、ビタミンDとがんの関係についても触れました。

血中のビタミンD濃度が低い場合には、高い人たちと比較して、大腸がんや乳がんの発症が2倍になる。
がんを患っている方々では、血中のビタミンD濃度が高いほどお亡くなりになる率が低い。

このようなこれまで分かっているビタミンDとがんの関係についてを紹介しました。
また、なぜビタミンDががんに対して効果があるのか・・

この点については、ビタミンDが持つ人の身体の中での機能から説明することができます。
ビタミンDは、正常でも人の遺伝子の約3%を制御していると考えられています。
その働きの多くは、細胞の分化や増殖の調整です。
この作用は、すなわち正常細胞が正常な細胞分裂を継続できるための機能であり、がん細胞が異常な増殖をしないように直接抑制する作用になります。
またビタミンDは、抗菌ペプチドを誘導しあらゆるウイルスや細菌などから感染に対して抵抗力を増す作用を有しています。
がんの患者さんでは、ちょっとした風邪などの感染症がきっかけでがん細胞の活動性が亢進したり、発熱などによって急に体力が衰えてしまったりします。

このように多面的な作用によってビタミンDはがんというよりも、がんを持つ人の身体全体に対して効果的な作用を発揮してくれるのでしょう。

| がん一般 | 00:27 | comments(0) | trackbacks(0) |


がんと栄養の本がいよいよです
JUGEMテーマ:健康


2ヶ月ぶりのこちらのブログへの投稿になってしまいました。

それだけではないのですが、がんの本の執筆の期限が迫り、資料を集めているとどんどんと書きたい内容がふえてしまい……という言い訳です。

さてこれからカナダの学会へ向かいますが、今年もがんの治療についての演題があります。
また本で紹介したくなったらどうしよう……と心配しています。

ちょっとフライングですが、本の内容を少しだけご紹介します。

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▼ がんになったら糖を控えて肉を食え

がん細胞は、分裂を繰り返し増殖し転移するために必要なエネルギー源を血液中のブドウ糖から得ています。
がん細胞のブドウ糖消費量は正常細胞の約6倍と言われ、がんが身体に存在すると、まさに大量のブドウ糖が血液中から消費されてしまうことになります。そのため多くのがんでは、時に低血糖発作を起すことになるほどです。

このことは、糖尿病の患者さんではある種のがんの発症率が糖尿病でない場合よりも高くなる理由のひとつとなります。
つまりがんはブドウ糖が大好きで、血液中にブドウ糖があふれていると、生き生きと活動性が亢進し仲間を増やす作業を刺激することになるのです。
がんを早期に発見することができる検査にPETという方法があります。これは特殊な操作で変化したブドウ糖に似た構造を持つ物質を点滴で注入し、その物質をブドウ糖と間違えて取り込んだ小さながんを見つける画像診断法です。

がんが存在すると、身体の組織から血液中へ大量のブドウ糖が供給されるように身体が変化させられてしまいます。
正常の状態では、血糖値が低くなってくると肝臓を中心として糖新生という機能が働きます。
ところががんがあると、肝臓での糖新生が常にフル回転となり、血液中のブドウ糖濃度である血糖値が低くなくても肝臓からの血液中へブドウ糖が供給し続けられてしまうのです。肝臓における糖新生の材料は、糖原性アミノ酸です。これは主に筋肉に多く含まれるため、がんが存在するとその活動のエネルギー源であるブドウ糖をつくるために、大量の糖原性アミノ酸が消費されることになります。
その結果としてがんの患者さんは、筋肉がやせて来て手足が細くなり頬がこけるようになってきてしまうのです。

がんの食事療法で肉や卵などの動物性タンパク質を控えることを指導されることがあります。
というか多くのがんの食事療法で肉を控えることが強調されています。その理由には、がんがタンパク質を利用して大きくなることが書かれます。

これまでのがんにおける糖新生の亢進の理由をご理解いただければ、がんは食事中に含まれている動物性タンパクを利用するのではなく、食事の中にどのような種類のタンパク質がいかなる量含まれているかに関係なく、がんは自らの活動に必要なエネルギーを得るために、宿主である患者さんの筋肉を利用してブドウ糖を作り出していることを納得いただけると思います。


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この文章の前後には、それぞれが関係した内容をしょうかいしていますので、とつぜんがんには肉食だぁ〜〜というのではありません。
がんと栄養の関係についてを、しっかりとお伝えする内容になったのではないかと思っています。
カナダ往復の飛行機は絶好の原稿チェックのための時間になりそうです。
| ひとりごと | 11:07 | comments(3) | trackbacks(0) |


がんとEPA
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先日、大学時代にとてもお世話になった方が90歳でお亡くなりになりました。学生時代には、よくご飯を食べさせてくれたので”おかあさん”と呼んでいた方です。
もうここ数年は、電話でお話してお元気であることを確かめているばかりでした。

もう何年も前になりますが、自分はボケるのが一番怖いので”ボケ防止”によい栄養剤を欲しいのだけれどと言われました。
そこで、”おかあさん”のデータや体型などから一番合っていると考えたのがEPA(魚油)でした。
その後の数年間は、1日もかかすことなくEPAを飲み続けてくれました。
最後に電話でお話したときでも、足は弱くなったけど頭と口だけはぜんぜん衰えないと、本当に元気そうに話してくれていました。

そんな”おかあさん”だったのですが、ここのところ急に足が浮腫み元気がなくなったそうでした。
そしていつものように美容院へ行き、髪の毛を洗ってセットしてもらったところで、おきていることが辛くなり入院をされました。
そしてその翌日に、本当に眠るように静かにお亡くなりになったそうです。

入院先の病院で行なった検査では、肺をふくめ全身にがんがあったそうです。
しかし、入院する直前まで元気に暮らしていたことが信じられないとドクターに言われたそうです。

本日、ご家族の方と話をしたのですが、もしがんが見つかって検査、検査となり、抗がん剤などを使っていたら、今回のように穏やかな最期は迎えられなかっただろうと思う・・・と話されていました。

今回、がんについての本を執筆することになり資料を集めすでに進んでいます。
その内容で重きを置いている部分のひとつが、がんへのEPAの効果です。
がんの代謝変化は特有でその結果として栄養障害が進行するにもかかわらず食欲がなくなり、重度の栄養障害であるカヘキシアの状態になります。
EPAは、この一連のがんに付随する栄養代謝による弊害を防いでくれます。そのほかにも多くの面でEPAはがんを抑制します。

欧米では、がんの患者さんにつかう栄養剤に大量のEPAを含有させるようにデザインされています。
そしてもちろん、低糖質・高たんぱく質のバランスになっています。

経口栄養剤が画一化され、糖質に偏っている日本の現状とは大きく異なっています。
| がんの治療 | 01:15 | comments(0) | trackbacks(0) |


がん性腹水の治療
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腹部のがんが、腹膜などへ転移したり浸潤したりするときに、腹水が急に貯まることがあります。
この状態を『がん性腹水』と言い、治療に難渋する病態です。

がん性腹水がたまってくると、腹腔内の臓器を腹水が圧迫します。
そのために食事量が減ってしまい、食欲も急激に減少します。

最終的には腹水を抜くことを行うのですが、腹水を抜いた後に急激に全身状態が悪化し最悪の場合には体力が無くなりお亡くなりになることもあります。
また、腹水が増えてくると横隔膜を押し上げ肺を圧迫することになります。そうすると呼吸が苦しくなり、酸素の取り込みも困難になってしまうため横になって休むこともできなくなってしまいます。

がん性腹水が貯まると、それまでの主治医はなすすべがなくなってしまうことがほとんどです。

ところが、腹水濾過濃縮再静注法という治療法があります。

それは、がん性腹水を無菌操作で濃縮濾過したものを静脈内へ戻す治療法です。
つまりアルブミンなどの重要な栄養分が豊富に含まれている腹水を、一度体外へ取り出しろ過することによって可能な限りがん細胞などを取り除きます。また不要な水分などを取り除き濃縮し、再び自分の静脈へ戻すという治療法です。

この治療によって、がんが改善したりするものではないため、がんの専門医にはあまり知られていないのが現状です。
ところが腹水の辛さから解放された患者さんは、とても身体が軽くなり食欲が戻りとても元気になります。
そのときに上手に栄養補給を行い、IVCなどを含めた総合的な栄養療法を行うことによって、再び元気な状態で過ごす貴重な時間を取り戻すことができるのです。

今回、栄養療法を
行っている関西の関連医療機関からがん性腹水の患者さんについて相談を受けました。
そしてこの腹水濾過濃縮再静注法を紹介しました。

この治療法を知った患者さんが、自分のがんの主治医へ相談し一番近くの治療可能な医療機関を受診したい旨を伝えたところ、なんとその病院でも腹水濾過濃縮再静注法を行っていると、がんの主治医に初めて言われたのです。

腹水が貯まり、呼吸すら苦しくなるほどの状態になっていて、同じ病院内で腹水を楽にする治療法があるにも関わらず、がんの主治医からは腹水濾過濃縮再静注法についてはなんの説明も無かったそうです。

このことからも分かるのですが、がんの主治医はがんを治すための治療法がなくなると患者さんの状態改善のための治療には、あまり積極的にはなりません。
知らなかったのであれば、まだなんというか罪は軽いというのでしょうか・・・ですが、同じ病院内で素晴らしい治療法があるにも関わらず、患者さんへ紹介すらしなかったのには驚きました。

これからの時代、患者さんやご家族の方々が主体的にがんの治療についてを決めていくことが必要なのです。
| がん一般 | 17:10 | comments(1) | trackbacks(0) |


がんの本執筆のために資料集め
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ガンの本を書くための資料を集めています。
集めているといっても、それは以前に手に入れていたガンと栄養に関する資料をもう一度見直す作業がほとんどです。

それらの資料が発表されたり出版されたりしたのが、高濃度ビタミンCのガンに対する効果がアメリカの一流雑誌で発表される以前のものです。
つまりビタミンCを始めとする栄養素を用いたガン治療が、全く医学会に受け入れられる以前のものです。
実は、最近でもビタミンCへのバッシングがアメリカ国内で発生してしまいました。
このことで、多くの患者さんがオーソモレキュラー療法を自分の治療のひとつに選択する機会が減ってしまったことでしょう。

それでも、以前とは状況が全く異なっています。
権威ある雑誌にビタミンCのガンへの効果が掲載されたり、世界中の大学で患者さんへの臨床試験が行なわれたり・・・そして最も状況が異なるのはインターネットです。

これまでは、一般の方々が情報を得るには本という媒体を用いることがほとんどでした。
そしてその本とめぐり合うのも書店を回って、たまたま目に付いた・・・・ということです。
ところが今では、キーワード一ついれて検索すれば、何らかの情報を得ることが出来ます。

話しが横道へそれてしまいましたが、医学会で全く無視されていた時代においても、この治療の効果を経験した医師たちが脈々と研究を重ね患者さんでの効果を実証してきていたのです。
そんなエピソードも本の中で紹介できればと思っています。

そしてちょっと視点が違いますが、手術・放射線・抗がん剤 といういわゆる標準療法と呼ばれる治療法以外にも多くの治療法があります。
そしてそれらの治療法も、『標準療法ではない』とか『保険で認められていない』などの”非科学的な理由”によって医学会から非難や拒否されることが多いのですが、それらの治療法でもしっかりとエビデンスがあり、理論的にも納得することが出来る治療法が多くあります。
それらの治療法は、今回の本では紹介す余裕がないとおもいますが

”がん最先端治療の実力−三大療法の限界と免疫細胞療法” という書籍で詳しく紹介されています。

この本はサブタイトルが示すとおり、免疫細胞療法の紹介が主になっていますが他の治療法もフェアな立場で紹介されています。ただし高濃度ビタミンC療法を含めた栄養アプローチについては記載されていません。

予定されている著書では、ご自分やご家族のがん治療を選択するための指標となるような内容にしたいと思っています。

| ひとりごと | 22:58 | comments(1) | trackbacks(0) |


術後化学療法について
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前回は、卵巣がんの手術をしたあとに、早期から化学療法を施行しても症状がでてから化学療法を施行しても生存期間に差がなく、早期から抗がん剤を使わない方が生活の質を高く保てるという報告についてをお伝えしました。

『抗がん剤の効果がある』

と判断するのは、これまでは癌の大きさを小さくすることが出来るかどうかで判断されていました。
ところががんが小さくなってもすぐにまた大きくなってしまいます。そして抗がん剤の効果があるかどうかは、ガンの大きさを小さくすることではなく、患者さんの生存期間を延長することで判断すべきという考え方に変化してきました。

今回ご紹介した報告は、抗がん剤をいつ投与するべきかということで症状が出てからでも早期に投与したときと差がないことを示しました。
ところが、もしこの比較に抗がん剤を用いなかったグループがあったとしたら、どのような結果になったのでしょう?

標準治療といわれている放射線療法や化学療法を行なわない・・・・・ということは、それ以上治療手段がないために主治医にとってはとても辛くはがゆい状況になります。さらに、実際の患者さまを対象とした比較試験として倫理上認められないでしょう。

ところが自主的に手術後の放射線や抗がん剤治療を拒否される方々がいらっしゃいます。
卵巣がんではなく、胃がんを患った患者さんになってしまいますが、見つかったときには進行がんで標準的には術後の抗がん剤を行なうのですが、それらの一切拒否され栄養療法だけを行なった方々がいらっしゃいます。
すると手術だけを受けて、その後の抗がん剤治療を受けなかった患者さんのグループの方が標準治療をしてきた患者に比較して圧倒的に生存期間が延長されるという報告があります。

がんの治療方法の効果を評価する基準を、生存期間の延長とすると術後に何もしないことが一番効果的だったのです。
これは、癌の種類が胃がんであったことと、術後に栄養療法はしっかりと行なっていたことなどが一般の場合とは条件が異なることをお断りしておきます。

また常に考慮しなくてはいけないことは、ガンの治療の場合には一般論と患者さんの個人個人の各論を一緒にしてはならないということです。
たとえ80%の方が10年間生存するというデータがあったとしても、自分や自分の家族が当事者である場合には20%に入ってしまってはいけないのです。

ただ今回ご紹介した卵巣がんと胃がんの術後の治療の報告は、盲目的に術後に抗がん剤を投与することへの警告であることは確かだと思います。



| がんの治療 | 23:55 | comments(0) | trackbacks(0) |


再発癌への化学療法
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本日チェックした医療情報誌に、再発卵巣癌に対する化学療法の効果についての記載がありました。

Lancet 2010;376:1155 に発表された内容です。

ポイントは以下のとおりです。

・卵巣癌初発時の治療で完全寛解に至った患者にたいして経過観察をする(1442例)
・卵巣癌の腫瘍マーカーであるCA125が上昇し正常上限の2倍になったときに化学療法をする群を早期化学療法群とした(265例)
・同様にCA125が上昇しても、再発の症状や徴候が認められたときに化学療法をする群を再発耳科学両方群とした(264例)

追跡期間は、56.9ヶ月(中央値)

結果
・総生存率に差はない・・・・早くから化学療法をしても有効ではないということ
・追跡期間中にお亡くなりになった患者さんは、早期群が186例、再発時群が184例で差がない
・QOLは早期治療群で低下が早く、早期治療により役割、感情、社会活動と疲労の点で有意な悪化があった

これらの結果から筆者は、CA125などの腫瘍マーカーの上昇による早期化学療法の効果のエビデンスはなく、早期から始めることで帰って患者さんのQOLが低下得られることから、化学療法は再発の明らかな徴候があってからでよいことなどを指摘しています。
また1次療法によって完全寛解が得られたときには、CA125を測定しないということも選択肢であり得ると述べています。
つまり腫瘍マーカーを測定してまうことで、患者へ意味のない不安を与えるきっかけになるということです。

この報告については、がんの患者さんに対する治療をしている医師には、納得がいくことかもしれません。
漠然と、腫瘍マーカーがあがったから化学療法を施行する場合、一時的に腫瘍マーカーが低下してもすぐに上昇してくることを多く経験します。そして患者さんの多くが強い副作用で苦しまれます。
そして常に感じるのは、もし化学療法を行わなかったら・・・・患者さんはもっと元気に長生きされたのではないのか???という疑問です。

今回の報告は、少なくとも早期に化学療法を実施しても、症状が明らかになってから化学療法を行っても生存期間には差がなく、生活の質は早期に化学療法を行った方が落ちてしまうと言うものでした。

今回の報告には、上記以外にも様々な情報が含まれています。
それらについては、また後日の機会で考えたいと思います。

| がんの治療 | 09:56 | comments(0) | trackbacks(0) |


がんと栄養の本が出版されます
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クリニックで行っているがんの患者さんへの栄養療法についての本が出版されることになりました。
といっても発売日も未定ですし、まだ一行も書いていないのですが・・・・とりあえず出版だけは決まりました。

その内容は、このブログで繰り返しお伝えしていることと同じ内容になりますが、一冊の本にするので全体の構成や流れに対して注意をはらっていきたいと思います。

お伝えしたいことが、とても多くあります

,ん治療の効果は、腫瘍の縮小が重要ではなく、生活の質をたもった状態での生存期間であること

がんの治療における最善の結果は、がん細胞がひとつ残らず無くなることです。
栄養療法でもそのことを目指して治療しますが、思い通りにがん細胞がひとつ残らず消えることはまれです。正確に言うと、健常人も毎日がん細胞ができていますので、ひとつ残らずがん細胞をなくすことは不可能なことかもしれません。
そして現代医療におけるがん治療の効果判定は、がんの大きさが小さくなるかどうかです。この腫瘍の縮小度合いをもって効果が強いか弱いかを評価していました。たとえその抗がん剤の治療を終えた数ヵ月後に、がんが以前よりも大きくなったとしても、以前に使った抗がん剤は使ったときにがんを小さくしたから効果があった薬剤として認定されます。さらにその治療中の患者さんが感じる副作用の程度については、効果判定には含まれません。つまり副作用が非常に強く、半数の人しか治療に耐えられない抗がん剤であっても、その効果には副作用によって治療ができなかった方々のことは関係なく評価されます。
ところががんの治療では、特に進行してしまったがんについては、どれだけ長い期間を元気で楽しく過ごすことができるかが重要です。そしてその期間は、一般的に想像される長さではなく年単位にすることです。
僕のクリニックを訪れたときには余命数か月と言われた患者さまが来院されます。
ある患者さんは、長く持っても3カ月と言われましたが、1年以上も元気に自宅ですごされました。
同様に3カ月と言われた方が、2年近く仕事を続けられたこともあります。
効果がある抗がん剤がなく、教科書的には1年以内にお亡くなりになる確率が非常に高かったステージの肺がんの患者さんは、もう3年以上元気に過ごされています。
同じステージの肺がんの患者さんも、2年以上経過していますが元気に仕事を続けられています。
骨盤への転移によって2年間以上も車いす生活だった患者さんは、今では元気に歩かれ自転車にのってお買い物を楽しまれています。

あまり一般的になっていない治療で効果があった場合には、主流派のドクターはこう言います。

『例外的に、そのような経過をたどられる患者さんは居ます』

確かに標準療法だけを行っているドクターには例外的な経過ですので、正しいコメントですね。


おっと本に載せる内容を箇条書きにしてお伝えしようと思い  ,覆匹箸弔韻燭里任垢思わず熱くなってしまいました。

△蓮△んと栄養ですね。
は、がんそのものを正しく理解することです。

い皚イ發任討ることでしょう。
これらの情報を理解したのちには、その前と比較して前向きな姿勢で、もし可能であれば楽な気持ちで、がんに向かい合うようになられればと思っています。
| ひとりごと | 08:50 | comments(1) | trackbacks(0) |


大阪講演を終えて
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先週の土曜日に大阪で一般向けの講演会を開きました。
400名の会場がほぼ満員となる大盛況の講演会になり、参加いただいた皆さんがとても熱心に聴いていただいたこともあり話しをしていてとても楽しい時間をすごすことができました。

それというのも、僕の話の前に大阪大学の大平哲也先生が”笑いと健康”というテーマで話しをされ、参加された皆さんと笑いヨガを実践したり、爆笑でためになる講演をしてくたことが理由の一つかもしれません。
大平先生とは、大学時代からの親友で、二人とも落ちこぼれ寸前・・・国家試験もギリギリグループでしたので、まさかこの歳になってまで勉強したり講演したりする間柄になるとは思っていませんでした。

さてそんなことより、今回の大阪では”がんとうつ” という二つの病態についての栄養代謝の特徴と改善へのアプローチについてをテーマにしました。

私たちの病気を予防したり改善させた利する働きを免疫といいます。
免疫はがんの予防や治療にも深く関与し、がんの治療の分野で最近注目されているものに免疫療法というものが有るぐらいです。

特にがんの免疫を考えるときに主役となるのがNK細胞(ナチュラルキラー細胞)で、このことはブログでも取り上げたものです。

今回の講演で使った資料に、人のNK細胞の活性とビタミンCの作用についてのグラフがありました。
ビタミンCを投与する以前に、NK細胞の活性が非常に低い群・低い群・正常な群の3つのグループに分けられました。
そしてそれぞれのグループに属する人たちへビタミンCを投与したあとのNK細胞の活性を見ています。

それぞれのグループで、ビタミンCを投与するとNK細胞の活性が上昇しているのですが、もともとNK細胞の活性が下がっているグループの方が、ビタミンCによってNK細胞の活性の上昇が高い結果でした。

NK細胞が、がん細胞にたいして特異的に障害作用をもっていることと、化学療法や放射線療法などによるストレスでNK細胞の活性が下がることを考えると、これらの標準治療の前後に高濃度ビタミンC点滴を行なうことの重要性をあらためて感じました。

そして笑うことが、NK細胞の活性を強力に高めることを考えると、高濃度ビタミンC点滴療法と笑顔ある毎日は、がんにとって最強の敵になるんだと思いました。





| がんの治療 | 23:11 | comments(2) | trackbacks(0) |


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